脳卒中後の方へ

このような悩みはありませんか?

「突然身体が動かず、一人で不安」
「本当はもっと自分の足で歩きたい」
「退院後のリハビリが分からない」
「家での階段の上り下りが大変だ」
「麻痺が残る家族の今後が心配だ」


そのような不安や葛藤を抱えている方も多いかもしれません。
突然の病気によって日常が変わり、これからの生活に戸惑うのは当然のことです。

しかし、どうかご本人だけで、あるいはご家族だけで抱え込まないでください。

アスパスは、脳卒中の後遺症に悩み、ご自身の『自分らしい人生』を諦めたくない方のための専門トレーニングスタジオです。

「今の身体でできることを増やし、もっと豊かに生活したい」というあなたの希望を現実にするために、私たちは全力でサポートします。

脳卒中とは?

脳卒中(のうそっちゅう)とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳の神経細胞に血液(酸素や栄養)が届かなくなり、脳の組織がダメージを受けてしまう病気です。


大きく分けると、血管が詰まる『脳梗塞(のうこうそく)』、血管が破れて脳の中に出血する『脳出血(のうしゅっけつ)』、脳の表面の血管にできたコブが破れる『くも膜下出血』の3つに分類されます。

​脳は、私たちが手足を動かしたり、痛みや温度を感じたり、言葉を話したりするために、全身へ命令を出している場所です。

脳卒中によってこの場所の一部がダメージを受けると、筋肉や皮膚へうまく命令が届かなくなり、その部分が担当していた働きが突然失われてしまいます。その結果として、身体にさまざまな後遺症が現れます。
​主な後遺症として、以下のような症状が知られています。

​・運動麻痺(うんどうまひ): 身体の片側(右、もしくは左)が思うように動かせなくなる状態です。手足に力が入らないだけでなく、筋肉が過剰に突っ張って硬くなる『痙縮(けいしゅく)』という症状も出ることがあります。

​・感覚障害(かんかくしょうがい): 触られている感覚が鈍くなる、冷たさや熱さがわからない、あるいは常にビリビリとしたしびれや痛みを感じるようになります。

​・高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい): 新しいことを覚えられない、言葉がうまく出ない、相手の言葉が理解できない、注意力が散漫になるなど、外見からは見えにくい障害として現れます。

​・嚥下障害(えんげしょうがい): 喉の筋肉がうまく働かず、食べ物や飲み物をスムーズに飲み込めなくなり、むせやすくなります。

​ある日突然、昨日まで当たり前にできていたことができなくなる現実は、ご本人やご家族にとって、計り知れない戸惑いやショックを伴うものです。
「なぜ自分がこんな目に」「ずっとこのままなのだろうか」と、先の見えない不安に心を痛める方も少なくありません。

​ここで知っておいていただきたいのは、身体が動かないのは決して『気持ちの弱さ』や『努力不足』のせいではないということです。

脳からの信号が途絶えてしまい、筋肉をどう動かせばいいのか、身体が迷子になっているような状態です。

​一度ダメージを受けた脳細胞そのものを、完全に元の状態に戻すことは現代の医療でも難しいとされています。

しかし、決して希望がないわけではありません。人間の脳には『神経可塑性(しんけいかそせい)』と呼ばれる、環境に合わせて新しく変化する力が備わっています。

これは、傷ついた神経の代わりに、残された健康な脳細胞が新しい連絡通路を作り、失われた働きをカバーしようとする力のことです。

​動かしにくくなった身体でも、残された機能と、脳が新しく学習しようとする力を最大限に引き出してあげること。
それが、これからの生活を再びご自身の足で歩んでいくために大切です。

脳卒中の一般的な治療とリハビリ

脳卒中の治療とリハビリは、発症からの時期(病期)によって、目標や過ごす環境が大きく3つのステージに分かれています。

急性期(発症から約2〜4週間)


​病院に運ばれてすぐのこの時期は、何よりも命を救うことと、脳へのダメージを最小限に食い止めるための治療が最優先されます。点滴のお薬や手術など、全身の状態を安定させるための医療が中心です。

同時に、状態が落ち着き次第、ベッドの上で身体を動かしたり、座る練習をしたりする『早期リハビリテーション』がすぐに始まります。これは、寝たきりによる筋力の低下や関節が固まるのを防ぐための、非常に大切なステップです。


​回復期(発症から約1ヶ月〜最長6ヶ月まで)


​急性期の治療を終えると、多くの方はリハビリを専門とする『回復期リハビリテーション病院』へ移ります。ここでは、ご自宅へ帰ることを最大の目標に、歩行やトイレ、お着替えといった日常生活の動作を獲得するためのリハビリを毎日集中的に行います。

脳が新しく変化し、機能を補おうとする力が最も活発な時期でもあり、回復に向けて医療スタッフがチームとなって専門的にサポートしてくれます。

なお、この手厚い入院リハビリには、国の医療制度によって『発症から最長150日〜180日』という期間が設けられており、期限を迎えるとご自宅での生活へと移行します。


​生活期・維持期(退院後から続くご自宅での生活)


​病院での日数を終えてご自宅に戻ってからが、これからの長い人生を紡いでいく新たなステージの始まりです。

ある方が、「退院する時に『帰宅してからが本当のリハビリ』と言われたことを実感しました」とおっしゃっていました。病院の整った環境から離れ、ご自宅の段差や外出先など、実際の生活の中でどう身体を使っていくかが問われるからです。

​退院後は、介護保険を使ったデイサービスや訪問リハビリなどを利用しながら生活のペースを整えていきます。これらは『ご自宅で安全に暮らすためのサポート』として、非常に重要な役割を果たしてくれます。

一方で、これらの制度は「生活の維持」を主な目的としているため、「もっと歩き方を綺麗にしたい」「麻痺した手足をより動かせるようにしたい」とご本人が強く願った場合、病院にいた頃のような『改善を目的としたお一人おひとりのための集中的なリハビリ』を長時間受けることは、環境的に難しくなるという側面もあります。

​病院での治療とリハビリは、命を救い、ご自宅へ帰るための大切な土台を作ってくれます。

その尊い土台の上に立ち、これからの『自分らしい豊かな生活』をさらに広げていくためには、退院した後もご自身の目標に合わせた『専門的な運動』を、途切れることなく継続していくことが何よりも大切です。

脳卒中の方が運動をする効果

退院してご自宅での生活が始まると、「病院にいた頃より動きが悪くなった気がする」「もうこれ以上は良くならないのかな」と不安に感じる瞬間があるかもしれません。

しかし、最新の脳科学やリハビリテーション医学の研究において、脳卒中発症後の運動には、私たちの想像を超える素晴らしい効果があることが次々と証明されています。

専門的な運動を続けることで得られる「3つの大きな効果」と、その根拠となる研究をご紹介します。

​1. 「6ヶ月の壁」は過去のもの。脳はいつでも学習を続けます


​これまで日本の医療や社会では、「発症から半年を過ぎると回復は頭打ちになる」という『6ヶ月の壁』が常識のように語られてきました。しかし、最新の研究ではこの考えは完全に過去のものとなっています。

​人間の脳には、傷ついた神経の代わりに残された健康な細胞が新しいネットワークを作り出す『神経可塑性(しんけいかそせい)』という素晴らしい力が備わっています。

実際に、2019年に医学誌『Journal of Neurophysiology』で発表された大規模な研究(Belén Rubio Ballesterらによる報告)では、発症から1年半(18ヶ月)以上が経過した生活期であっても、適切なトレーニングを繰り返すことで、手足の動きや生活の動作が確実に改善し続けることが統計学的に証明されました。

​「もう何年も経っているから」と限界を決める必要は全くありません。

正しい運動を継続すれば、脳はいつでも新しく生まれ変わることができます。


​2. 「ただ動かす」ではなく、「正しく動かす」ことが大事


​ご自宅で一生懸命に自己流のリハビリを続けている方によく見られるのが、動かない筋肉をかばって、別の筋肉で無理やり動作をこなそうとする『代償動作(だいしょうどうさ)』です。

たとえば、歩く時につま先が引っかかるのを防ぐために、腰を不自然に持ち上げて足を外側から回して歩くような動きがこれにあたります。

​このような無理な身体の使い方を繰り返すと、異常な動きの癖が脳に定着してしまい、かえって関節の強い痛みや疲労感を引き起こす原因になってしまいます。

最新の『脳卒中治療ガイドライン』で推奨されるような専門的なアプローチでは、この無理な癖を見抜き、正しい姿勢やバランスへと修正していきます。

「ただ何となく動かす」のではなく、プロの目線で「正しく効率的に動かす(運動学習)」ことを脳に覚え込ませることで、疲れにくくスムーズな動きを取り戻すことができるのです。


​3. 体力アップが「再発予防」と「生活の自信」に直結します


​脳卒中のトレーニングというと、どうしても「麻痺した手足をどう動かすか」という部分に意識が向きがちですが、実は『全身の運動(有酸素運動や筋力トレーニング)』も非常に重要です。

​アメリカ心臓協会・脳卒中協会が発行する『脳卒中治療ガイドライン(AHA/ASA 2024年版)』では、少し息が弾むくらいの中等度の全身運動を週に150分以上行うことが、高血圧や動脈硬化の進行を抑え、脳卒中の『再発予防』に極めて高い効果があると強く推奨されています。

さらに、日常的な身体活動量が増えることで、脳の『注意機能(周囲に気を配る力)』が高まることもわかっており、転んでしまう恐怖心が減って、日々の生活の自立度が大きく高まります。

​このように、ご自身の状態に合わせた正しい運動を習慣にし、落ちてしまった機能を引き上げるだけでなく、これからの人生を安全に、そして豊かにしていきましょう。

「今の身体をもっと良くして、自分らしい生活を取り戻したい」

と思われたなら、ぜひ私たちアスパスと一緒に、新しい一歩を踏み出してみませんか?

アスパスのトレーニング

​『アスパス』のトレーニングにおいて、私たちが何よりも大切にしているのは、すべての動きの土台となる『身体の軸』と、お客様の心の中にある『心の芯(想いや目標)』という、2つの“芯”をしっかりと整えることです。

​脳卒中によって身体が思うように動かなくなると、姿勢や歩き方のバランスが崩れるだけでなく、「この先どうなってしまうのだろう」「もう元の生活には戻れないのではないか」と、深い不安に襲われます。
この見えない不安によって、ご自身の『心の芯』まで曇ってしまうことは決して珍しいことではありません。

身体を物理的に整えるアプローチと同じくらい、お客様の想いを深く汲み取る丁寧な関わりがなければ、本当の意味で前を向いて進むためのリハビリにはならないと私たちは考えています。

​そのため当スタジオでは、初回の丁寧なヒアリングや日々の対話を何よりも重視しています。まずはじっくりとお話を伺い、「自分の足でスーパーまで歩きたい」「もう一度、家族と旅行に行きたい」といった、ご本人が本当に望んでいる目標を見抜くことから始めます。

​その上で、お一人おひとりの麻痺の状態や歩き方の癖をプロの目線で細かく分析します。

脳卒中の後遺症でよく見られるのが、動かしにくい足をかばって腰や体幹を不自然に使ってしまう『代償動作』です。

アスパスでは、マニュアル通りの一律な運動ではなく、この無理な癖を丁寧に確認し、起き上がりや歩行に必要『身体の芯』である体幹をしなやかに動かせるよう再学習していきます。

また、麻痺がある手足が動かしやすいよう、きっかけとなる電気刺激などの機器も積極的に活用していきます。

​「ご自身の足でしっかりと立ち、安定して歩くこと」をリハビリの最大の土台としながら、お着替えや台所作業といった日常的な生活動作の改善にも力を入れています。

さらに、麻痺した手や腕の動かしづらさに対しても、日々の生活の中で少しでも使いやすくなるようなアドバイスやサポートを並行して行い、全身のバランスを総合的に整えていきます。

​心と身体の両方に深くアプローチする専門的な個別伴走だからこそ、発症からどれだけ時間が経っていても確かな変化が生まれます。

​このように心と身体、2つの『芯』を呼び覚ましてつなぎ合わせるトレーニングは、これからの生活を長く、自分らしく送っていくための心強い源になります。

「これからも大切な家族と一緒に、元気に笑顔で歩み続けたい」という心からの想いに、私たちは専門知識と情熱を持って、どこまでもサポートさせていただきます。

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